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助産師が伝えたい!出産の怖さや陣痛を上手く乗り切るポイント

出産が近づいたママは、「陣痛は痛い?出産はどの位の時間がかかるの?立会い制限されていて一人で出産することになったけど大丈夫かな?」と出産に対する具体的な不安でいっぱいになりますよね。

おなかの中にいる赤ちゃんに会えると分かっていても、多くのママが出産に不安を抱えています。

 

今回は、出産時の怖さや陣痛時のコツを、誰でもできる出産時の「陣痛を上手く乗り切るポイント」としてお伝えします。

ポイントは5つ

1,陣痛の合間はとにかくリラックス

2,寝る

3,食べる

4,飲む

5,トイレに行く

 

はじめまして、助産師の華です。

気が付けば助産師として20年近く出産の現場に携わっています。

毎日たくさんの出産に立ち会うからこそお伝えしたいと思い、今回のブログを書いていきます。

1,陣痛の合間はとにかくリラックス

 

 出産の大敵は緊張と言ってもいいほど、カチコチに緊張したママは出産の時間がかかることが多いです。理由は2つあります。1つ目は、緊張しているということは、あらゆる筋肉も緊張してしまい、赤ちゃんが通る産道も開きにくくなるからです。2つ目のは、緊張したママは上手くリラックスできず、眠気が来ても休まず頑張ります。そうなると疲れ果ててしまい、結果的に出産時間が長くなってしまう原因にもなりかねないからです。

2,寝る

 陣痛の平均時間は、初産婦さんで16~18時間、経産婦さんで約半分の6~8時間です。陣痛が始まったばかりのころは、まだまだ時間がかかると予測して、合間でウトウトしてください。もっと進んできて、3分おきの陣痛になった時でも、上手なママはウトウトしています。もちろん、陣痛がきたときは呼吸法で乗り切っておられますが、、

3,食べる

 子宮は筋肉でできています。最後は、赤ちゃんを生み出すための強い陣痛が必要です。その時にエネルギー不足になると、子宮も上手く働くことができず、だらだらと弱い陣痛が続くか、陣痛の間隔が空いてしまい結果的に出産時間が長くなってしまいます。

4,飲む

 人は呼吸をするだけでも水分を失っています。ましてや出産は痛みを伴うため、思ったより頻回に深く呼吸をします。また、出産が進み、赤ちゃんが生まれるころにはかなりの汗もかきます。その時に、脱水にならないようにこまめに水分をとってほしいです。

5,トイレに行く

 最後のポイントは、おしっこをためないことです。陣痛が始まると動くこともつらく トイレに行くことが億劫になってしまいます。分かりやすくにいうと、出産時の膀胱は子宮の下にあります。赤ちゃんの出口の近くにある上に膀胱の中がおしっこでいっぱいになっていると、赤ちゃんが生まれる時の邪魔になってしまいます。そこで、膀胱を空にしてあげることで、陣痛で赤ちゃんが出口に向かって押されたときに、通り道が広くなっており、結果的に出産時間が短くなるのです。

 

どうですか?

これならできるかなと思われたママは、陣痛が来たら、リラックスしてこれらのポイントを思い出して実践してください。

元気なママと赤ちゃんに会えることを、パパもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、おじいちゃんおばあちゃんもみんなが楽しみに待ってくれています。

大丈夫!自分なら頑張れると信じて、できることを何かひとつでも取り入れてみてください。